Evil Dolce

* AriaLien Sub BLOG *

◆Evil Dolceは樹野花葉(キノハナハ)の過去の作品を更新しているブログです。
◆不思議要素のある恋愛物語をメインに綴っています。
◆ブログ内の記事・作品の無断転載・コピーを禁じています。

天女来臨

天女来臨 1話





民の苦しみはわらわの苦しみでもある


『行かれるのですか?』
『勿論』


民の願いはわらわの願いでもある


『私が止めても…行くと仰るのですね』
『行く』


民が危機に瀕している今、このわらわが行動を起こさなくてどうする


『姫様』
『時間だ』


数少ない側近を置き去りにして、わらわはひとり果てしない未知の旅に出ようとしていた。


『ルオータ、其方はどうか…此処でより多くの民を救ってやってくれ』
『其れは勿論』
『わらわは必ず見つけて来る』
『信じております』
『わらわがいない間の事をおまえに押し付けてしまう無体を赦してくれ』
『其れが私の姫のご意思とあらば甘んじて受け入れます』
『ありがとう、ルオータ』
『どうか、どうかお気をつけて…姫様』
『…あぁ』
『姫様にあらん限りのご多幸を』
『暫しの別れだ』

最後に見た愛おしい男の顔は今まで見た事のない程に穏やかな表情をしていた。

もう一度其の顔を見るためにわらわはひとり過酷な旅時に出発した。






──母星を出発してからどれ程の年月が過ぎただろうか


(あれが…!)

遠く見えていた青い点が徐々に大きくなって来る。

伝承にあった通り青くて綺麗な星だと思った。

こんな綺麗な星が存在している奇跡に目が眩んだ。

其の美しさがあまりにも故郷の星の有様と違い過ぎて胸が痛んだ。


痛む胸を抱えた瞬間、眩しい光と身を焼けつくすような熱さを感じ、あっという間に意識は無くなった──








「──あれ、何か光らなかった?」
「あんあんっ…な、何…がぁ」
「今、空にこう…スーッと」
「あん、そ、空なんて今、あたし見れないでしょうがぁ…あ、あっ」
「あぁ、そうか…」

其れもそうだなと思った。

俺の上に跨って騎乗位でバコバコ腰を振っていたら俺の顔しか見えないよなと納得した。

(でもなんだろう…先刻の光)

何となく気になって仕方がない。

「あ、あぁぁ!イ…イくぅぅぅ~」
「…あっ」

俺の上で喘いでいた先輩の中がキュゥと締まった。

と、同時に俺のモノを締め上げたのが解ったけれど、特に強い射精感には襲われなかった。

(先輩でもダメだ)

「はぁはぁはぁ…あっ…ねぇ…気持ち良かったぁ?」」
「うん、気持ち良かった」
「──の割には出てないわね」
「…」

ズルリと俺のモノを抜いた先輩はしげしげと眺めていた。

「本当…霧(キリ)くんって淡白なのね」
「いや、別にそうでもないですよ」
「ミスキャンパスのあたしと青姦というシチュエーションでもイかないなんて」
「すみません」

なんて言葉通り本当にすまないとは思っていなかったけれど一応しおらしい振りをした。

今はただ、先刻の流れ星が気になって仕方がない俺。

(早くあれが何だったのか確かめたい)

そんな衝動がやたら胸いっぱいに広がっていたのだった。


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天女来臨 2話



何とか先輩と別れて俺は微かに見えた流れ星の落下地点を目指して車を走らせていた。

(確かあの森林公園の位置と寝ていた方向、其れと夏の星座の座標からして──)

頭に中で複雑な数式が組み上がって行く。

どうでもいい事にばかり計算が早くて時々可笑しくなるけれど、結局俺は自分の興味のある事にしか積極的に行動出来ない男なのだと自嘲したのだった。



小さな時から天才少年だと云われてよくテレビに出ていた。

特に数学的な事に関して頭がよく回り小学生の時には既に大学レベルの数式を解いていた。

そうなって来ると俺の周りは色々と騒がしくなった。

俺を使って金儲けをしようと企む大人がまずは俺の両親を金で懐柔して行こうとした。

ただ俺の場合、両親が非常に良く出来た親だったためにそんな汚い大人から常に俺を守ってくれた。

親の事を思って俺は頭がいいという事を隠す様になった。

普通に学校に通っている分の授業はつまらなさ過ぎてやる気にならなかったので自然と落ちこぼれる様になった。

そんな俺を周りは天才児に有りがちな大人になるにつれてただの人になってしまった──という誤った認識で見る様になりあっさり俺や両親の前から消え失せた。

俺にしてみれば其の間違った認識を持たれた方が都合が良かった。

実際俺は自分の興味は惹かれる事に対してだけ頭が働いたのだから世の中に当てはまる【天才】とは違うんだろうなと思った。


大学に入る頃には少し手ごたえの感じられる分野と出会い、必要以上に頭の回転の良さを見せる様になると、今度は女たちが俺に群がって来た。

なんでもIQの高い子どもが欲しいとかで俺の遺伝子を求めて次から次へとセックスに誘うのだ。

見た目もそこそこよかった俺は優良物件だとかで彼女志望者も多かった。

だけどそんな目的の女をわざわざ彼女になんてしたくない。

阿保らしいと思いつつも、遊ぶ分にはいいかと思い代わる代わる相手をしているけれど…

何故か俺は一度も女の中でイッた事がなかった。

自慰の時はいくらでも出るのだけれど…

(なんでかな?)

まぁそんな事はどうでもよくて──

(今は流れ星だ)

久しぶりにワクワクしそうな事が起きる予感がして俺はひたすら車を走らせた。




おおよその目星をつけた場所に車を止め、俺は辺りの様子を調べた。

(…結構丈の長い草が多いな)

車に積んでいたちいさな懐中電灯の明かりだけを頼りに奥へと進んで行く。

すると

(! なんだ…あれ)

妙にデカくて太い竹みたいな植物がキラキラと光っていた。

(おいおい…まさか…)

俺の頭の中にはある昔話の一説が浮かんでいた。

この現代においてアレなものが存在するはずがないと思いつつも、俺の興味は最高潮に高まっていた。

光る植物に近寄り、マジマジと見ると平らな部分に一か所だけ無機質な突起があるのを見つけ考えなしに其の突起を押してみた。

瞬間

バシュゥゥゥゥ───!!

「わっ!」

物凄い音と、煙で辺り一面が真っ白になった。

「ちょ、な、何っ、何も見えない」

俺は一生懸命手で煙を払いながらも目を凝らした。

やがて其処に広がっていた光景がぼんやりと目に飛び込んで来た。

「!」

其処にはパッカリと観音開きに開かれた筒の中ギリギリに収められていた全裸の女の姿があった。

色素の薄い艶やかな長い髪に細い体、豊かな胸、くびれた腰──そして薄く生えた陰毛。

「…」

目を瞑っていて幼い雰囲気を窺わせているけれど、其処を見て俺は彼女が大人の女なのだというのが解った。

俺は其のあまりにも神々しい姿に一瞬にして目と…そして心を奪われた。

(まさか…本当にかぐや姫?!)

ドキドキと高鳴る胸を落ち着かせようと俺は何度も深呼吸をするのだった。


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天女来臨 3話



フワフワとした気持ちのいい感覚があった。


「…」

薄っすら目を開けると柔らかい橙色の光が目に飛び込んで来た。

「…」
「目が覚めた?」
「!」

いきなりにゅっと顔が出て来て飛び上るほどに驚いた。


しかし驚いたわりに声は出なく、ただ驚きの表情を浮かべるだけだった。

「わぁ、君、瞳が蒼いんだね。黒髪だから日本人かと思ったけど違うみたいだ」
「…」
「すごい…綺麗な色…其れにすごく綺麗な顔」
「…」

先刻からしげしげと顔を見られている。

(…わらわは何かおかしいのだろうか?)

多分、この星の人間とは変わりない姿形だと思われるけれど…

(お、落ち着け…落ち着くんだ)

「ねぇ、大丈夫?何処か具合、悪い?」
「…ア、ぁの」
「! おぉ、日本語、話せるんだ」
「ぇ…」
「先刻から黙っているから日本語通じていないんじゃないかと思ったけどよかった」
「あ、ワ、ワカる…」

私はそっと耳に着けられているピアスを触った。

(ルオータから渡されたこのピアス…)

多分これのおかげだと思われる。

このピアスの様な小型順応変換装置のおかげで、身を置く星の環境に適応出来る様に私の体が変換されているのだ。

「ねぇ、話、出来る?」
「…」

先刻からわらわに話しかけているこの男。

(恐らく…悪人ではなさそうだ)

「君は宇宙人なの?」
「…ゥちウ…じン?」
「この星の人間じゃないでしょう?」
「…」

どう反応していいのか戸惑った。


妙に先回りして話を進めるこの男が一体何者なのか…

其れを知るためにわらわが取るべき態度はどうしたものかしばし考え込む。

「俺の名前は渡会 霧。わたらい きりって云うの」
「…ワタラ、ィ、キ…」
「難しい?『きり』って云える?」
「キリ」
「うん、そう、きり──で、君の名前は?」
「……ファーラ」
「ファーラ?あぁ、やっぱりなんか宇宙人っぽい名前だね」
「…ウちうジん…?」
「ファーラは何処か遠い星から来たんじゃないの?」
「…」

(何故このキリ…という男は普通にわらわと喋っているのだろう?)

普通はもっと驚くものではないのか、と思ったけれど…

「俺ね、偶然君が乗って来た宇宙船?みたいなものを発見してね、其処から気を失っていた君を救い出したんだ」
「…キリが、わらわヲ?」
「わらわ──君は自分の事をわらわって云うの?」
「…」
「もしかして位の高い…お姫様みたいな感じの人なの?」
「…」

どうしてこの男は先回りして何もかも解った風な話し方をするのだろう?

(この星の人間とはそういうものなのだろうか?!)

いまいちこの【チキゥ】という星の事に関しての知識が乏しかったわらわは戸惑った。

だけど今は1分1秒だって時間が惜しい。

わらわは早急に目的の物を入手して星に帰らねばならないのだから。

戸惑っている暇はないと思い、わらわはこの男に事情を話す事にしたのだった。


「わらわハ…セフリドといウ星から来タ、セフリド国王女のファーラ。我がセフリド国に数年前かラ原因不明の奇病が蔓延り始め多くの民が治療ノ甲斐なく亡クなってイる。今や国の人口が最盛期ノ1/3まデ減ってしまってイる。其の危機的状況ヲ救うたメノ秘薬が【チキウ】といウ星にあると知り、民ノ代表であるわらわガこうやってこノ星に赴いた──といウ事ナのだ」
「其れは壮大な話だね」
「…」
わらわが意を決して話した事情をこの男は其のひと言で片づけた。

少し苛立ちの感情が湧いたが、所詮他人事なのだろうと思ったら其の苛立ちの感情は捨て置けた。

(今は少しの感情も切り捨てておかねば…目的の物を入手するまでは)

私は少し息を整え、男に問うた。

「キリは…其ノ秘薬のありかを知らヌか?」
「秘薬って…名前とか解るの?」
「確か……コーセェブッシッ…といウ名前だ」
「…」

男の顔が何とも微妙なものになった。


知っているのか知らないのか…


わらわの──いや、セフリド国の命運は今、この男にかかっている様な気がして仕方がなかった。


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天女来臨 4話



どうしよう

なんか…面白過ぎてワクワクする。

偶然拾った物が宇宙船と宇宙人のお姫様。

こんな非現実的な事が俺の前に起こるなんて…


(面白過ぎる!!)

現実主義者だと思われている俺だけれど、この広い宇宙に地球以外の星にだって生命体はいるだろう──と夢見るぐらいの浪漫は持ち合わせていた。

そもそも地球にしか生命体が存在しないという考え方の納得のいく答えを俺は訊いた事がない。

現にこうやって俺の目の前に宇宙船と思われる物体と生命体がいるのだから──

(俺は俺自身が目で見て触った物しか信じないんだ)

今までの退屈な日々に物凄いスパイスが加わったような気になって、俺は堪らない高揚感に襲われていた。



「コーセェブッシッ…という名前の秘薬、キリは知っていルか?」
「…」


【コーセェブッシッ】というのは恐らく抗生物質の事だろう。


確かに秘薬──といえなくもないかも知れないけれど、果たして未知の宇宙人に効くのかどうか?


全くもって確証のない話だ。


だけど


「知っていたら是非入手しタい!頼ム…お願いする」
「…」
「モチロンキリにはソれ相応の対価も支払う!だから…だからお願いスる」
「…」


(人というのはどうしてここぞという処で悪知恵が働くんだろうね)


弱い処を見せつけられると、其れを逆手に取りたくなるのは…

(俺が悪い人間だからなのだろうか?)



──俺の願いを叶えてくれたら薬をあげよう──




「あ…あっ」
「──ふっ」

実に陳腐で悪どい取引だと思ったけれど…


「ふぁぁ…あっあ、あ」
「…」

このお姫様は自分の体を俺に差し出してまでも薬が欲しいと云った。

「なンだ…あッ…舐められると…変ナ気持ちに…」
「もしかして姫様って、こういう事…初めて?」

手始めに首筋鎖骨、胸の頂を愛撫しまくっているけれど、其の反応の仕方が少し気になっていた。

「は、初メて…に決まってイる…ン、わらわは…王女…婚姻すル夫にしか…体ヲ赦さぬ掟だ」
「なのに俺としちゃっていいの?」
「こ、これハ…国家の存亡がかかっタ一大事ヲ回避すルためノ…緊急措置だ…」
「…」

目にいっぱいの涙を溜めて、歯を食いしばって羞恥に耐えている姿を見ていると如何に俺がこの姫様に対して酷い事をしているのかが解る。

(だけどダメだ…堪らない)

宇宙人の姫様という中二病っぽい肩書、そして其の香しい見目麗しき姿形。

そんなものを俺の前に晒しておいて何もしないという選択肢を選ぶほど俺はいい奴ではなかった。

「そうか、姫様は処女か…じゃあ俺が優しくして天国に連れてってあげるね」
「てん…ゴく」
「そう、気持ちいい事、沢山してあげるから」
「あ…あッ」

姫様の両足を大きく広げ其処に顔を埋めた。

「な、何ッ!」
「ふぅん…人間の女と変わらないんだね──此処も…ふっくらしているし」
「ヒゃぁ!」

クリトリスをグッと押すと姫様はフルッと身を悶えさせた。

(もしかしてこういう処、自分で触った事がないのかな)

性的に関する知識が皆無らしいのかも──と思った瞬間、俺の中には今までに感じた事が無かったゾクゾクとしたものが生まれて来た。

(どうしよう…滅茶苦茶に冒したい)

今までどんな女を抱いて来ても味わえなかった快感を今、この姫様に感じて仕方がない俺だった。


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天女来臨 5話




思えば処女を抱くのは初めてだったのかも知れないなとぼんやり思った。


「あッ、あ…アぁぁぁっ」
「ふっ…んんっ」

たっぷり前戯を施し、トロトロと秘部から愛液を漏らして来た頃合いを見計らって俺は自身を挿入れていた。

ヌチャグチッと濃い粘着質の音を響かせて、俺のモノは徐々に姫様の熱く潤った秘所に挿入り込んで行った。

「あ…あッ…ぃタ…痛…痛っ」
「んっ…我慢して…俺も…結構痛い」

グッグッと押し進めながらお互いが涙や汗やらでぐちゃぐちゃだった。

(セックスって…こんな感じだっけ?)

いつもはスムーズに挿入れて何度か腰を振れば女の方が勝手にイってしまって其れで終わりだった。

特に気持ちのいい事なんて感じずに…

だから俺は一度も女の中で射精した事がなかった。



「あぁぁぁ、あっあァァ!」
「んっ、あ…」

奥底にモノがギュッとハマった気がした。


「…挿入った…全部」
「ヒっ…ひぃッく…」

姫様は泣いていた。

(そんなに痛いのかな)

だけどそんな姫様の素の仕草は俺の性欲をより一層盛り上げる。

泣いている女を冒す事にゾクゾクするなんて

(俺は結構酷い奴なのかも知れないな)

自分自身の隠れたサディスティックな部分を新たに見つけて、其れがまた快楽へ一役買っている様で可笑しかった。


「ひゃっ、アッあっあァぁ」

俺が激しい腰の動きを始めたと同時に姫様は今まで以上に痛みを孕んだ喘ぎ声を出した。


擦れて捩る感覚が何ともいえない快感の波となって俺を襲おうとしていた。

「あ…あっ…嘘…気持ちい…」
「ひャぁ…あッあっアっ」

思わず漏れ出た快楽を示す言葉を吐きながら俺はただ苦痛の表情で喘いでいる姫様の中を何度も何度も抜き差しする。

ジュブジュブという音と共に吐き出される泡立った液がほんのりピンク色をしていた。

(出血、しているのか)

破瓜の血を確認して俺の中には益々支配欲というものが競り上がって来た。

(この女を手放したくない)

そう強く思う様になってしまった。


やがて

「うっ!」
「あぁぁァァぁ!」

きつく締められた瞬間に俺のモノから有り得ないほど大量の精液が姫様の中に放出された。


「あ…アッ、あ…」
「…」

ドクドクと止まる事無く出続ける感覚が何ともいえなかった。

(違う…ひとりで出す時とは全然違う)

其の感覚は一度知ってしまったら病みつきになりそうな感覚だった。



ずっと中に挿入れておきたい気持ちがあったけれど、やがて萎えてしまった俺のモノは自然と外れる様に姫様の秘所から出てしまった。


「…」

未だに放心状態になっている姫様の事が心配になった。

「…あの…姫様?大丈夫…?」
「…」

何も云わないから少し不安な気持ちになった。

けれど

「…だ、ぃ丈夫だ…こ、こレで…薬ヲもらえるのナら」
「…」

ありとあらゆる処が濡れている彼女がゆらりと上体を起こし、より一層濡れている双眸を俺に見せ、キリッと引き締まった表情で云った。

「…薬ヲ…薬ヲ、わらわに渡シて欲しイ」
「…」

この姫様は本当に使命感に燃えていた。

見知らぬ星で得体の知れない男に処女を奪われ、痛い目に遭ったというのに…

自分に架せられた使命は俺みたいなズルい男からの凌辱くらいでは忘れなかったのだ。

(──なんだか…ムカつくなぁ)

どうして俺がそんな感情を持ったのか。


其の時は全く解らない俺だった。


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